《カラベラ区域》
この区には不思議な力で満ちており、太陽が昇ることも月が落ちることもありません。その為いつ何時でもその区全体は暗い夜が続いており、空を見上げても星と月の満ち欠けしか分かりません。
他の区と比べ魔法や魔術が発展しており、その街並みも魔法でできた摩訶不思議な建造物で溢れています。魔法使いが住んでいそうなキノコの形をした家や恐ろしげな街灯はありますが、そんな不気味な雰囲気ながらも愉快で楽しそうな騒音が響いている場所もあるようです。


［ゴーストタウン］
かつて人が住んでいたとされる廃墟の街。今では獅子宮から溢れ出した魔物に占領されており、魔物達の住処と化している。低級な魔物からゾンビ等はよく見かけられているが、危険なドラゴンなどを見たという報告が上がってからは侵入禁止区域に指定されている。しかしそれでも怖いもの見たさで侵入する若者や魔物を狩って稼ぐ輩が後を立たず、今でも何人もが犠牲にあっている。


［メガスタウン］
通称魔法使いの街。魔法使い向けのお店が建ち並んでいる為、魔法系アイテムやグッズ等はこの街で全て揃うと言われている。隣街であるゼニス区域の白聖山街に近いことにより冬になるととても寒いように思えるが、特殊なバリア・魔法障壁によって街全体を覆われている為、街の気候や気温は変化がほとんど起きないとされている。


［ホテル"Mari's all night"］
ポルターガイストが起こる幽霊ホテル、"Mari's all night"。元々女王が住んでいたとされる大きな城は、主君が亡くなってからは幽霊ホテルとして勝手に運用されており、居場所のない者達が集まる摩訶不思議な場所になっている。ホテルの住人ほとんどがパーティ好きで昼夜構わず騒いでおり、静かな場所が好きな人にはオススメできないホテル。
『1日だけの宿泊ですか？それともホテルの住人になりますか？当ホテルはいつだって貴方を歓迎致します。何せ新しいことやパーティが大好きなんですから！』


［マミー・ケト教会］
ユートピアの外の世界から伝わった"人間以外は魔や悪の象徴"という信仰を掲げており、人外は例外なく排除するという魔物狩り隊が結成されている教会。孤児となった人間であれば誰彼構わず受け入れる人間専用孤児院を開いており、また人外に脅かされた人間を護るための病院としても役割を果たしている。


［魔女の茶会ワルプルギスの館］
カラベラ区域に住む者達ならば幼い頃から言い伝えられる立ち入り禁止の場所。極悪な魔女達が住まうとされ、魔女が館から出てこないようにマミー・ケト教会が常に見張っている。


［獅子宮］
カラベラ区域を管理する神聖な宮殿であり、魔物が湧き出るダンジョンの塔。ダンジョン内部からは金銀財宝や魔物などが湧き、魔物は時に皮や牙などを武器や防具に使われ、肉は食料に変わるためダンジョンに挑み、魔物を狩って生計を立てている者もいる。しかし塔を登れば登るほどに魔物の強さが変化し、誰も最上階に辿り着けた者はいないと言われている。