グレイス区域MAP

グレイス区域
・レーヴァン御先家(みさきけ)領地·本家
・バジストル御先家(みさきけ)領地·本家
志賀奈御先家(しがないみさきけ)領地·本家
宮ノ上御先家(みやのうえみさきけ)領地·本家
成神御先家(なるかみみさきけ)領地·本家
・ローヴェルト御先家(みさきけ)領地·本家
天秤宮(てんびんきゅう)

《グレイス区域》
かつてアダムとイヴが住んでいた場所と言われており、その由緒正しい子孫達が今現在でも暮らしている御貴族専用の神聖な地区である。故に一般人がこの区へ引っ越すなどの住むことが許され難く、グレイス区域に住むほとんどは親族もしくは貴族に認められた極わずかな人しかいないとされる。
区内はアダムとイヴの子孫である各御先家によって領地が分けられており、アダムとイヴを作った女神の神使をそれぞれ神のように祀っているようだ。


[レーヴァン御先家領地]
隣の区であるラトホル区域と深い関係があり、レーヴァン御先家領地内を出入りする者達がマフィアやヤクザなど、裏社会と繋がりがあるという黒い噂が流れている。しかしこれは紛れもない事実であり、領地内の治安はとても悪く汚職や闇金・裏金、仲間内での抗争などが絶えない。主に領地内に住まう者達は、そういったマフィアやヤクザ内での権力者やVIPなどがほとんどで、領地内の施設もカジノやバーなどお楽しみ用のものが多いとされる。
そんな領地を管理するレーヴァン御先家の祀る神使は、太陽と知恵を司ると言われる八咫烏。貴族の証として本家は白い烏の紋章、分家は黒い烏の紋章を使っており、この紋章を持つ者に手を出してはならないというマフィアやヤクザ内には暗黙のルールが存在している。またゴミを荒らしていた烏を殺した者が祟られたことから、レーヴァン御先家領地内では烏の殺傷が禁忌とされている。


[バジストル御先家領地]
隣の区であるカリブ区やドラド区との交易が上手くいっており、バジストル御先家領地での商業は活気盛んに行われている。主に輸出として移動手段や生態系維持などを目的としたドラゴンや龍の貸し出しを行っており、輸入は水産物などを特に仕入れているとされる。またグレイス区域で最も広い領地を持つが、そのほとんどが手付かずの大地・自然豊かなドラゴンや龍の住処となっている為、実際に人が住んでいる場所はさほど広くないと言われている。そんな領地に住まう者達はドラゴンや龍の扱いになれた兵士・軍人や他の区からやってきた商人などが多く、領地内の施設も商業に合わせた街並みで溢れている。
そんな領地を管理するバジストル御先家の祀る神使は天と地を司ると言われる龍神。貴族の証として本家は龍やドラゴンの紋章、分家は鯉などの魚の紋章を使っているとされる。バジストル御先家領地内では、魚やドラゴン・竜の密猟を禁じられているが、広い土地故に完全には取り締まれていない。


[志賀奈御先家領地]
志賀奈御先家領地は非常に閉鎖・排他的であり、領地外の者を部外者・余所者として領地内に入る事を嫌がる風習があるとされる。故に現代でも移動手段が徒歩もしくはバス以外に無く、また機械類の流通もしていない為外部から持ち込んだ電子機器が使えないなどが多々ある。領地内に住まう者達は当然志賀奈御先家の身内や嫁入り婿入りした外部の人物ぐらいしかおらず、身内同士の結婚・近親婚などはこの領地ではよく行われているとされる。閉鎖的である為、食料含め全てが自給自足として田や畑などが領土のほとんどを占め、他の領地との交流で稀に物を仕入れることもあるのだとか。
そんな領地を管理する志賀奈御先家の祀る神使は星と豊穣を司ると言われるおしら様。貴族の証として本家は成虫の蚕の紋章、分家は幼虫の蚕の紋章を使うとされるが、実際には余所者である嫁入り婿入りの者は使うのを禁止されている。また志賀奈御先家の者はおしら様の詳細を外部に漏らすことや馬の殺傷を禁忌とされている。


[宮ノ上御先家領地]
宮ノ上御先家領地は季節関係なく全ての花が咲き誇り、桜や藤の花弁がまるで絨毯のように桃色と紫色に一面を彩っている楽園のような絶景だと言われている。故に観光名所として花見温泉や果樹園の果実狩りなどが有名であり、現在はリゾート観光施設の開発に力を入れているようである。主に領地に住まう者達は、観光施設で働く者達や宮ノ上御先家領地を気に入ったお金持ちなどがほとんどとされる。
そんな領地を管理する宮ノ上御先家の祀る神使は終焉と再生を司ると言われる鹿神様。貴族の証として本家は角のある鹿の紋章、分家は角のない鹿の紋章を使うとされる。また宮ノ上御先家領地内では神使の眷属である鹿が多く生息しており、鹿は宮ノ上御先家の宝として傷つけること・捕まえることを禁じられている


[成神御先家領地]
大陸の3分の1を占める都市レベルのプロジェクト、成神学園の創立者兼管理者の一族。代々成神学園の学園長・理事長を務めるほどにどの区域・領地よりも権力を持っており、実質的に大陸で一番偉い一族と言えば成神御先家の名が上がる程。しかしそんな誇り高き一族でありながら、所有する領地は呪われた地であると言われており、事実あのアダムとイヴを唆し禁断の果実・知恵の実を食べさせた蛇を封印している地であり、成神御先家の者以外がこの領地に入る事を固く禁じられているとされる。当然領地内に住まう者達は成神御先家の者か雇われた使用人程度しかおらず、管理が行き届いていない場所もあるようだ。
そんな領地を管理する成神御先家の祀る神使は無限と運命を司ると言われる御籤様。貴族の証として本家はウロボロスの紋章、分家はとぐろを巻く蛇の紋章を使うとされる。成神御先家領地では御籤様を封じる禁域に侵入すること、果実を食べることを禁忌とされている。


[ドロファス御先家領地]
ドロファス御先家領地にはありとあらゆる食材・料理人達が、他の区域だけではなくとある機関によって別世界からも集まっており、大陸一食文化が発展していると言われている。故に領地内では料理コンテストやフードファイトなど食べ物に纏わる祭りが頻繁に行われており、食に関わることや衛生面などにはとてもうるさいとされている。主に領地に住まう者達は貴族に認められた料理人と使用人達がほとんどであり、その内料理人は貴族の専属料理人として日夜腕を磨かなくてはならないというルールが存在している。
そんな領地を管理するドロファス御先家の祀る神使は月と勇気を司ると言われる大真神様。貴族の証として本家は狼の紋章、分家は肉球の紋章を使うとされる。またドロファス御先家領地では食べ物に毒を盛る行為・食べ物を粗末にする行いを最も重い禁忌とされている。


[天秤宮]
グレイス区域全領地を平等に審判する最高裁判所。かつて起きていたとされるグレイス区域内の領土争いの歴史から、一年に二度行われるアダムとイヴの親族の集会場として区の中央にある天秤宮に集まる、親族付き合いという名の話し合いの場としても設けているとされる。この天秤宮に住まう使徒様は、例えアダムとイブの子孫だろうと何者にも肩入れせず善悪を量り裁く為、その評判は良くも悪くも正義に基づいていると言われている。また因みにこの天秤宮がある領地は不可侵領域という、誰のものでもない神聖な土地であるとされており、奪うことも侵略することも許されないと定められている。